PADってどんなツールですか?と訊かれて、まず私が1番最初に見せるのがこの動画です。Excelのワークシート上の値をWeb上のフォームへ転記する。RPAの代表的な自動化です。
この動画をお見せすると『うーん..。PADのスピードってこんなモンですか?』という微妙なリアクション感想をいただくことがあります。そこで本記事ではRPAのスピード問題について考えてみます。
A.こんなモンです
結論から申し上げるとRPAの処理スピードはこんなモンです。PAD, UiPath, WinActorなど、ツールによって若干の差はあるとはいえ、これはRPA全般としてクリックやキー入力のスピードはこんなモノと考えて良いと思います。
一般的な自動化のイメージ
一般的に自動化と聞くと、『シュババババーン!』みたいなイメージがあります表現が雑ですみません。一瞬で文字列を整形したり、大量のファイルを作成したり、宛先全員にメールを送信したり..。要するにワンクリックで、一瞬で、大量の情報を処理するというイメージです。
先ほどの動画を見て『なんか遅くない?』と感じた方は、このイメージが頭にあるので、ゆっくりとクリックやキー入力をするPADに対して遅さを感じたのだろうと思います。
そもそもRPAは遅い
RPAはそもそもの仕組みからして他の自動化のツールより処理速度は遅いです。なぜなら、クリックやキー入力をみなさんのPC上で再現して動作する仕組みとなっているからです。
人が行う手動操作を、1つ1つプログラムに置き換えることで自動化を行います。そのため、アプリケーション内部を操作するようなプログラムとは圧倒的に処理速度が異なります。
RPAが動く仕組み
先ほどの転記作業においても、いくつもの段階を経てようやく1つの「キー入力」という動作を行うことができます。
①UI要素を探す
②OSの機能を呼び出す
③処理を加える
④指定された時間数だけ待つ
→また次の処理が開始される..
上記のような具合で、そもそもの実行準備に多くの手間を要します。
高速化のテクニックはいくつかあるとはいえ、UIをベースに操作する性質上、他の自動化のツールに比べればどうしてもスピードの面では劣る点に注意をしてください。
最後に..
スピードという観点からRPAの特徴を考えました。クリックできれば何でもできるという操作対象の幅広さがあるとはいえ、その仕組みはある意味で単純・原始的です。全てをRPAを済ませようとせず、ぜひ使いどころを見極めながらご活用してみてください!