Microsoft自動化ブログ

VBA、PAD、Power Automateを中心に

自動化技術の歴史

VBAやRPA、クラウドフロー、GAS、Pythonなど、自動化ツール全体にいえる大きな傾向があります。これら自動化の技術ですべき業務の領域が減りつつある点です。

ローコードツールやSaaS系アプリ、生成AIの登場によって、自動化のツールに求められる役割は変わりつつあると考えています。

自動化技術の起源

勤怠、人事、受発注、営業、売上など組織内の様々な業務を効率化するためには、それに応じたシステムやアプリケーションを導入する必要があります。しかし昔はこれらシステムやアプリがバラバラに存在する状態でした。

システムがバラバラに存在している状態

業務でシステムは基本的に、その業務のみに特化したモノです。そのシステムが対象とする1つの業務を自動化するのみで、それ以外の分野については扱うことはできません。

まして異なる会社(GoogleMicrosoftなど)のサービスを便利につないでくれるような、小回りの利いた連携の仕組みも存在しませんでした。

人の手で連携をする

そのため当時はこれらアプリ間の連携を人の手で行っていました。

基本的にはCSVでシステムからデータを出力し、それを別のシステムへインポートするのが通常です。

またCSVが出力されないシステムにおいては最悪、人の手でデスクトップアプリのフォームなどへ入力作業を行うなど、多くの非効率が発生していました。

システム間のつなぎとしてスタート

アプリ間のデータを連携する仕組みがなかった当時、VBAやRPAは「自前で作れる連携の仕組み」としてスタートしました。

人の手で連携する作業を肩代わりするための技術として、VBAやRPAは求められました。

バラバラのシステム間を連携

また今ほどアプリが多くない(ニーズに応じて細分化されていない)時代だったので、「自前でシステムやアプリを作る」といったニーズにも合致しました。

特に2010年代は『なんでもVBA』の時代で、勤怠システムやカレンダー、受発注管理システムなど多くのモノがVBAで作られました。

新テクノロジーの登場

しかしVBAやRPAだけでなく、業務をラクにするための新しいテクノロジーが次々と登場します。

ローコードやSaaS系アプリ、生成AIなど、VBAやPADよりもずっとカンタンに業務を自動化できる仕組みが登場しました。

「システム間をつなぐ」という本質は昔も今も変わっていないのですが、それをよりカンタンに実現してくれるのがローコードツールだと考えるとわかりやすいと思います。

また自前で作っていたアプリについても、月々数百円で便利にSaaS系アプリがたくさんあります。他にも生成AIの登場によって「最強のAI家庭教師」がいる状態で開発などができるようになりました。

VBAやPAD、クラウドフローを学習する上で、これら新テクノロジーを抜きにして考えることはもはやできない時代となり、この傾向はどんどん加速していくと考えています。

「ちょい足し」のすすめ

では令和の自動化技術に求められることは何か。それは「ちょい足し」のような小回りの利いた自動化だと考えています。

ムリに自分でプログラムを作ろうとすると思う、いまは便利な仕組みはたくさんあります。私たちは決してプログラミングのプロになることが目的ではなく、業務をラクにすることが目的のはずです。自分ですごいモノを作らなくても十分に業務をラクにすることができるなら、今あるモノを積極的に使っていくことが大切です。

自分の業務を助けてくれるような"ちょい足し"的な小さなプログラムをたくさん作る。それが現代の自動化技術を使うユーザーに求められる考え方ではないかと思います。